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開催報告

ジュニアフォレスター育成講座

12月23日24日・1月13日14日開催しました!

  三重県立熊野少年自然の家(以下自然の家)(本山拓哉所長)では、昨年の12月23日(土)から今年の1月14日(日)にかけ、自然の家において「令和5年度ジュニアフォレスター育成講座」を開催いたしました。
この事業は三重県からの業務委託を受けて森林や自然、野外活動等に関する学びの意欲を高揚し、森林資源の持続可能な活用と林業の果たす役割への理解を促進するとともに「自ら考え、判断して行動する力」を育むことを目的に、三重県内から小学4年生〜6年生延べ26名の参加で行なわれました。
 12月23日は開講式に引き続き自己紹介やアイスブレイク等で緊張をほぐして和やかな雰囲気の中で講座に入りました。三重県林業研究所(以下林研):担当者による「三重の森林・林業について」の講話から始まり、(株)ノジモク社長:野地伸卓氏のユーモア溢れる「熊野の山や林業の暮らしについて」の説明に参加者は興味津々の様子で聞き入っていました。午後からはフィールド(友情の森)に移動し、熊野森林組合(以下森林組合)職員3人の方々の指導の下、立木、倒木の計測、伐倒やチェーンソーによる玉切り、枝払いの見学などを行ないました。
 子ども達もノコギリを手に取り伐倒にチャレンジ。森林組合職員皆さんの丁寧な指導のお陰で、悪戦苦闘しながらも桧を切り倒すことができました。 そして、伐倒した桧の枝や森の植物などから材料を選んで、思い思いのクリスマスリース作りに励みました。参加者からは「直径20センチの桧だったけど、ノコギリを使うのがむずかしかった」「森林での作業は、本当に大変なことだと思った」「クリスマスリース作りが楽しかった」という意見が多く聞かれ、初日は無事に終了しました。
 12月24日三重県立熊野古道センター副センター長で樹木医でもある橋本博氏による「人と樹木の関わり、熊野の自然について」の講話に耳を傾けました。人は1日に約2kg、1週間で14〜15kgのCO2(二酸化炭素)を排出していることに驚いた様子でした。また、人が森林に入って、手入れや管理を行なうことで、川や海を守ることに繋がっていくこと。それが災害を防ぐためにも大切であるということを学びました。
 その後、周辺を散策して講師からどれが落葉広葉樹か常緑広葉樹か、又は針葉樹なのかなどのクイズ方式で樹木を見つけていく観察活動に終始、熱心に取り組む姿が散見されました。 午後からは、林研の担当者から伐倒した桧からどれだけのCO2が算出されるかを、計算式に年輪の数などを当てはめて解いていきました。 そして、薪割りや焚き付けを体験。マッチを使って火をおこしていく作業にトライしました。その際、講師から「薪は、2年ほど乾かした物が良いです。桧や杉より樫や桜の方が火は長持ちをします」との説明がありました。
 ふりかえりでは、伐倒木の有効利用策をみんなで考えて、発表しました。参加者からは「看板、家具、木の遊具、公園、土砂止め用の防護柵や木のガードレール」などの意見が寄せられました。
 1月13日(土)〜14日(日)は1泊2日の日程で実施され、まず弓矢作りに取り組みました。ナイフの安全な使い方の説明を受けた後に竹削りやサンドペーパーがけ、弦張りと苦労した部分もありましたが何とか出来上がりました。的に向けての射的ゲームも楽しんで盛り上がっていました。
 次に、前回行なった焚き付け体験を活かして、カレーライス作りに挑戦。火おこしや野菜切りなど役割分担により調理し、とてもおいしいカレーライスが出来ました。食事をとった後の片付けも全員協力し合ってスムーズに進めることが出来ました。 午後からは、熊野林星会(会長:野地伸卓氏)会員によるセ―ザイゲームを実施しました。スクリーンに映し出される丸太を競りで仕入れて様々な材木に変える「木取り」を行ない、仮想紙幣のお札に換金してお金を稼ぐことを目指す木育ゲームです。6チームに分かれ協力し、コミュニケーションを取り合いながら頑張っていました。夜間は、キャンドルサービスや天体ドームでの星空観測を楽しむなど有意義な一日を過ごしました。 最終日は、杉の木を使っての椅子作りに励みました。釘打ちを練習してから工作に入り、世界に一つしかない椅子が完成しました。
 グループワークでは、「もりのかちをたかめるためには」をテーマに各班ごと意見を取りまとめて、発表しました。その内容は「希望の林業にするため、人々が木の良さを思う事が必要。温暖化を防ぐため、森の大切さを伝える」「木を使って何でも作る!創る!造る!」「人の手を加え、森をきれいにしよう」「みんなの環境を大切にするため、森のことを出来るだけの人に伝えてみる」といった意見がありました。 参加者から、全日程をふりかえり「林業の事についてよく知れたし、施設もきれいで満足です。いすやリース、弓矢など家でも森を活用する事ができるのでいいと思いました」「友達と絶対に自分達じゃ出来ないことをたくさん、出来たから」「セ―ザイゲームが楽しかったし、森林に関心が持てました」という感想が寄せられました。
 最後に、一人一人にジュニアフォレスター育成講座修了書を授与され、参加者は満足げな様子でした。