熊野とは、かつての紀伊国牟婁(むろ)郡のことで、紀伊半島南部の地域をいいます。紀伊国牟婁郡というと、和歌山県というイメージがあるかもしれませんが、和歌山県のうちに納まるものではなく、三重県にも及んでいました。
紀伊国牟婁郡は古くは熊野国としてあり、面積的にはそれだけでひとつの県となってもおかしくないほどに広かったのです。紀伊国牟婁郡は明治になって、近畿最長の河川である熊野川を境に二つの県に分けられ、熊野川以西は現在の和歌山県に、熊野川以東は現在の三重県に属することになりました。
ですから、熊野とはだいたい現在の和歌山県の東牟婁郡・西牟婁郡と三重県の南牟婁郡・北牟婁郡の辺りということになります。
熊野少年自然の家は、その熊野エリアの中心部“三重県熊野市”の金山町の山腹にあります。世界遺産に登録された「紀伊山地の霊場と参詣道=熊野古道」伊勢路の松本峠の近く、明るいイメージというよりは、神秘的なイメージの猛々しい大自然が広がるところです。登山などのハイキングコースにはもってこいです。